バンシー



彼女はバンシー
静かな森に生まれ
人に憧れ 隠れて覗いてた

秋の真っ赤な夕暮れ
人が沢山踊って
くるくる 真似をして
小さな手を握ってみた

彼は笑った 少し驚きながら
二人朝までダンスを踊ってた

人の時間はとても早くて
いつか忘れられても
遠くの木陰から 彼のワルツを覗いてた

優しい午後も 寂しい暗い夜も
一人ぼっちの彼に寄り添ってた

ある日彼の目が
そっと閉じた

彼女はバンシー
夜中叫び泣いた
誰にも忘れられた あなたの死を