ジェローム



ジェローム
とうとう夢を叶えたな

ここから飛び立つには
たとえば、名前を偽ったり

たとえば、他人の言葉を借りたり
そんなことも、時には必要さ

きみがやろうとする前は、みんなやめておけ、と言うのさ
きみが何かを成し遂げたら、みんな手のひらを返して褒めるのさ

ジェローム
きみのことは、ぼくが一番よく見てきたから

ぼくは、きみのために
この6本の指で、ピアノを弾くよ


ジェローム
きみの本当の名前は、何だったかな?

でも、まあ、言わせたいやつには、言わせておけばいいのさ

どうせその頃には、きみはすでに
土星まで行っちまっているんだろう?

一緒に祝杯を上げてくれる人は、少ないものさ

みんな自分の限界を知っているつもりだけど
その限界をきめたのが自分だってことを、いつも忘れているんだ

ジェローム
きみのことは、ぼくが一番よく見てきたから

ぼくは、きみのために
この12本の指で、ピアノを弾くよ



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*映画『ガタカ』のあらすじ*
出生前の遺伝子操作により、生まれながらに優れた知能と体力と外見を持った「適正者」と、「欠陥」のある遺伝子を持ちうる自然出産により産まれた「不適正者」との間で厳格な社会的差別がある近未来。

「不適正者」として産まれた主人公ヴィンセントは、子供の頃から「適正者」のみに資格が与えられている宇宙飛行士になることを夢見ていた。
ヴィンセントはDNAブローカーの仲介で、事故により脚の自由を失った元水泳金メダル候補の「適正者」ジェローム・モローの生体ID(血液や指紋など)を買い取り、生体偽装によりジェロームになりすまし、宇宙局「ガタカ」の局員となる。
努力の結果ついにヴィンセントは念願のタイタン探査船の宇宙飛行士に選ばれるが、出発間近に上司が何者かに殺された事件現場で「不適正者」ヴィンセントのまつ毛が発見されたことから正体発覚の危機が訪れる。

(Wikipediaより抜粋)